今日の一書 : 2016年8月9日(火)
『 パンセ 』
著者 : パスカル
「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」
「若すぎると正しい判断ができない。年をとりすぎても同様である。考えが足りない場合にも、考えすぎる場合にも頑固になり、夢中になる。」
「雄弁は、思想の絵である。だから、描きおわったあとで、なお加筆する人は、肖像画のかわりに、装飾画を作ることになる。」
フランスの数学者、物理学者、哲学者。幼少のころから数学に天分を発揮、16歳で『円錐曲線試論』を発表し世を驚嘆させる。「パスカルの原理」を発表するなど科学研究でも業績をあげる。主力を注いだ著作『護教論』は完成を見ることなく、残されたその準備ノートが、死後『パンセ』として出版された。