今日の一書 : 2016年8月30日(火)
『 ギタンジャリ 』
著者 : R・タゴール
英文詩集『ギタンジャリ』は、厖大なタゴールの全著作の中で、きわめてユニークな位置を占めている。1913年にアジア人に与えられた最初のノーベル(文学)賞の受賞対象作品として、タゴールの名を一躍世界の文壇に高からしめただけにとどまらない。むしろその内容において、この詩集ほどタゴールの詩心の特性と思想をみごとに凝集し、満載した一冊はないからである。
事実、タゴールの全作品中、『ギタンジャリ』ほどインドの内外で数多くの言語に翻訳され、数多くの読者に愛読されてきた詩集はない。
「解説」より抜粋