今日の一書 : 2016年9月21日(水)
『 タイムマシン 』
著者 : ウェルズ著 ; 池央耿訳
1866年9月21日に生まれたH.G. ウェルズ.
原子爆弾を予見したとも言われる『 開放された世界 』、スピルバーグによって映画化された『 宇宙戦争 』など、誰もが知る小説家の出世作が本書である。
興味深いのは、本の書き手はタイムトラベルしていないということ。
書き手の友人であるタイム・トラヴェラーの土産話を、仲間達と共に聞くという形で物語は展開する。仲間の医師がタイム・トラヴェラーの過労を心配する場面が象徴的だ。タイムマシンはありうるのか、彼の話は嘘か本当か。
作品の発表から100年以上たった今も、真偽のほどはわからない。