今日の一書 : 2017年1月13日(金)
『 天才たちの日課 : クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 』
著者 : メイソン・カリー
邦題は上記の通りだが、天才だけではなくクリエイティブな職業の偉人たち、作家、思想家、作曲家、建築家などの様々な分野で活躍した方々の日常的な習慣が綴られている。全部で161人。特に人物の並びに決まりは無いようなので、興味のある人から読んだり、拾い読みでも全く問題ない。天才と言われた人々であっても、湯水のようにアイディアが湧いたわけではなく、仕事をするにはどうあっても悪環境、散歩をしたり、ボーっとしたり、ごまかしたり、なんとかうまく切り抜けてどうにか作品を仕上げて…
そんな日常を知ると思わず安心する。そしてちょっと元気になれる。おまけに人それぞれで面白い。へぇ、あの人が、と。
巻末の膨大な引用文献リストを見ると著者の根気強さに脱帽である。きっと文献を読み、この記事を書くことが著者のルーティン・ワークだったことだろう。