今日の一書 : 2017年1月16日(月)
『 天文学者たちの江戸時代 : 暦・宇宙観の大転換 』
著者 : 嘉数次人
今日は何月何日?
複雑な計算を必要とする暦作りには高度な科学力が必要であり、日本独自の暦法が初めて採用されたのは、江戸時代に入ってからだった。
中国文化をベースとしていた当時の天文学では、暦作りだけでなく、天文占いも大事な仕事。今では不思議に思える公務だが、長い江戸時代を通じてそれも変化していく。
西洋天文学の知識も取り入れながら、大きな発展を見せた江戸の天文学。シーボルト事件など、天文学者と国政のかかわりも興味深い。