今日の一書 : 2017年4月17日(月)
『 ヴィーコ : 学問の起源へ 』
著者 : 上村忠男
17世紀イタリアに生まれた哲学者ヴィーコ。
デカルトの分析的な考え方に反対したことで知られるが、本書はヴィーコ著作の翻訳も手がけた著者が、その現代にも通じる学問観を解説する。
著者がヴィーコと出会ったのは、学生時代「学問とは何か」という問いに悩まされたときだという。
それから40年経っても抱き続ける近代ヨーロッパ的学問への疑問を、ヴィーコとともに辿りなおした本書は、同種の問いをもつ人々への格好の道しるべとなるだろう。