今日の一書 : 2017年5月16日(火)
『 芭蕉と旅する「奥の細道」 : 歩いたルート順に名句を味わう 』
著者 : 光田和伸監修
俳聖と呼ばれた松尾芭蕉が奥の細道の旅に出立したのが元禄二年五月十六日である。日本の古典を代表する紀行文「おくの細道」は俳句が随所に詠まれた俳諧紀行文だ。
今から三百年以上も昔に書かれた紀行文が、現在でも色褪せることなく、それどころか常に新鮮に感じられるのは何故なのだろうか。
また俳句はたった十七文字の世界。風景や心情、旅情など詩情あふれるものから、日常生活のあれやこれやなどまでまさに多彩であるのに、その表現は十七文字の中で完結しているのである。日本語は奥深い。
著者は、芭蕉文学こそ日本古典文学の入門書としている。分かりやすい解説と挿絵で楽しく読める。
今日は芭蕉の旅立ちに因んで『旅の日』だそうだ。文章で芭蕉と一緒に旅をしてみよう