今日の一書 : 2017年6月15日(木)
『 アルジャーノンに花束を 』
著者 : ダニエル・キイス
2014年の今日、6月15日に亡くなったダニエル・キイスの代表作とも言える、この『アルジャーノンに花束を』。
日本でも何度か映像化されているため、映像作品を実際に観た方、作品名だけでも知っている方も、多くいらっしゃると思います。
主人公のチャーリィ・ゴードンは、32歳になっても、幼児の知能しか持っていないが為に、周囲からはおろか、家族からも中傷を受けていました。
そんなチャーリィは、「頭がよくなりたい」という一心で勉強に励み、様々な壁を乗り越え、挫けずに陽気に生きます。
ある日、チャーリィは、脳外科手術にとって超知能を持った白ネズミ・アルジャーノンに出会い、自分自身も、脳外科手術を受け、知能を持ちます。
ずっと憧れていた知能を持ったチャーリィ。
しかし、その先にあった人生は、とても楽しいものではありませんでした———
本書の文体からも、チャーリィの成長がよく分かりますが、人は超知能を持てば幸せになれるのか、満足出来る人生を送れるのか…
そんなことを、ふと考えさせられる作品です。