今日の一書

今日の一書 : 2017年9月29日(金)

『 ちいさな国で 』

著者 : ガエル・ファイユ著 ; 加藤かおり訳

物語の主人公少年ガブリエルは、ブルンジの極彩色の大自然と仲の良い友達に囲まれて、幸せな毎日を送っていた。
しかし、大統領の暗殺をきっかけに内戦が勃発し、虐殺が始まる。突然、ガブリエルの平穏だった少年時代に幕切れが訪れたのであった。そんな中で、とある夫人の書斎から借りてきた様々な本により、広い世界を知ってゆく。
『読書のおかげで、~中略~ もう一度、楽に呼吸ができるようになった。』
内戦は泥沼化し、ガブリエルは生まれ故郷を離れ、妹と共にフランスへと渡る…
フランス人の父とルワンダ難民の母との間に、ブルンジ共和国で生まれた著者の自伝的小説。職業はミュージシャン。
ラップの歌詞のようにリズミカルで瑞々しい文章が一気に最後まで読ませる。

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