今日の一書

今日の一書 : 2017年12月6日(水)

『 江戸の教育力 』

著者 : 高橋 敏

江戸の教育力はどんな身分、境遇に生まれようが、ヒトの赤ん坊を一人前の大人にする組織力に優れていた。地方には経済力に加え、文化・教育力が備わっていたということである。江戸時代には義務教育の学校は存在しない。寺子屋で学ぶか否かは、子ども・親の自由選択である。親子の教育熱が高まりを見せた背景には溺愛する親と甘える子どもが多かった。厳しい現実であるが、ヒトは家族の愛だけでは一人前になれない。他人との共同社会生活の中でしか人間にはなれないのである。

教育の今、そして未来を憂える多くの人々に読まれることを願っている。
(本文・あとがきより抜粋)

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