今日の一書 : 2018年1月25日(木)
『 ブーバーに学ぶ : 「他者」と本当にわかり合うための30章 』
著者 : 斉藤 啓一
〈出版社からのコメント〉
魂と魂の対話がつくる、幸せな人生 マルティン・ブーバー(1878-1965)は、ユダヤ人でありながら、戦前ドイツがユダヤ人に対して行った迫害を赦し、さらにイスラエルとアラブとの和解に終生尽くしたことで知られる哲学者・神学者です。
本書は彼の長く波乱に満ちた生涯と言葉をたどりながら、人が「他者」なるものとほんとうの意味で出会い、わかり合い、幸せになるにはどうすればいいか、思想、文化的背景、世代の違う人々とどのように理解し合い、協力し合えばいいか、など、「出会い」と「相互理解」というのがおそろしく困難になりつつある、現代の私たちの日常生活へのヒントを30章にわけて紹介しています。
著者は職業哲学者でも心理学者でも大学教授でもなく、ひとりの「ブーバー超愛読者」なのですが、前作『フランクルに学ぶ——生きる意味を発見する30章』同様、自分自身がブーバーのほぼ全著作を熟読し血肉化することから得たエキスの全てを濃縮注入して書いておりますので、著しく人生論的な栄養価が高いです!
担当した私自身にとっても、本書は大いなる癒しと励ましの源でした。 この本をお読みくださった読者の方々の明日からの人生、そしてこの世界に、調和と平和がもたらされますように……。