今日の一書 : 2018年1月31日(水)
『 食いしん坊 』
著者 : 小島政二郎
「食いしん坊」というと、いかにも食べものの随筆のようにお思いになるかも知れないが、実際はそうではない。私が食いしん坊であることは事実だが、さればと言って物のうまいまずいを論じる気なんか毛頭ない。それほど自分の舌に自信もない。ただ、食べものに想を発して、それからそれへといろんな感想や、さまざまな記憶が蘇って来るにつれて、それを臆面もなく書き記した、言わば息の長い類のない随筆だと思っていただければいい。(「BOOK」データベースより)