今日の一書 : 2018年10月17日(水)
『 雪国 』
著者 : 川端康成
10月17日は、川端康成がアジアで2人目のノーベル文学賞を受賞した日です。「日本人の心の精髄を優れた感性で表現」との評価を受け、受賞に至りました。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった——。
無為徒食の男、島村は、駒子に会うために雪国の温泉場を再訪した。駒子はいいなずけと噂される好きでもない男の療養費のために芸者をしている。久々に会えた島村に駒子は一途な情熱を注ぐが・・・。
「無為の孤独」を非情に守る男と、男に思いを寄せる女の純情。人生の悲哀を描いた著者中期の代表作。