今日の一書 : 2018年11月2日(金)
『 とんぼの眼玉 』
著者 : 北原白秋
昔から子どもたちによって歌い継がれてきた『わらべ歌』。それを芸術的な高みへと昇華させたのが北原白秋である。
わらべ歌をベースに『童謡』という新しい歌の世界を作り上げ、誰でも一度は聞いたこと、歌ったことのある詩歌の数々を世に送り出した。日本に昔からある四季の原風景などを小気味良い韻のリズムで歌い上げ、こどもに語りかけるような、それでいて躍動感のある童謡をレトロな挿絵とともに楽しめる一書。大人だからこそ味わえるノスタルジーを、素朴な童謡の中に見出せるだろう。
今日、北原白秋の忌日、白秋忌。