今日の一書 : 2019年12月11日(水)
『 夏物語 』
著者 : 川上未映子
とくべつな誰かに会うために、どうしてひとりではだめなのか。
そもそもなぜ、わたしたちは知りもしない誰かに会いたいと思うのか。
生むこと、生まれてくるとはどういうことなのか。
わたしたちにとって最も身近な、とりかえしのつかないものは「死」であると思うのですが、生まれてくることのとりかえしのつかなさについても考えてみたいと思っていました。そして書き終わったいまでも、その思いはさらに深まり、わたしをノックしつづけています。
(著者コメントより抜粋)