今日の一書

今日の一書 : 2019年12月24日(火)

『 個人主義から〈自分らしさ〉へ 福沢諭吉・高山樗牛・和辻哲郎の「近代」体験 』

著者 : 先崎彰容

本書は、福沢諭吉・高山樗牛・和辻哲郎の研究を基本に、山路愛山・坪内逍遥・石川啄木・三木清も含めた近代日本の思想家を取り扱ったものである。
 個人の積極的参加による国民国家形成の物語(近代的な個人主義)も、マルクス主義の世界観も今日、人々の魅力を必ずしも掻き立てない。その時、新しい思想史像を創るキーワードは何か。それを著者は「個人主義」から「〈自分らしさ〉」への転換であるとし、今日の私たちの課題は、戦前の思想家もまた取り組んだ問題だったと主張する。
高度な実証に裏打ちされた個別研究が、最終的にたどりついた思想史像とは…。
若手研究者による新しい近代日本思想史像構築の試み。
(内容紹介より)

この本を借りる

2019年の一覧を表示