今日の一書 : 2020年6月25日(木)
『 気になるガウディ 』
著者 : 磯崎新
<かつて僕は「ガウディが大嫌いだ」と発言したことさえあります>。
建築家アントニオ・ガウディ(1852-1926)による未完の大作、サグラダファミリア聖堂。
バルセロナきっての観光地であり、いまも建設が続けられていますが、磯崎さんはこう断じます。
<中途半端なガウディのプランをトレースするようなやり方なら、やらないほうがましでしょう>。
孤高、奇想、天才——— そんなガウディ像は果たして正しいのか。嫌いだからこそわかる、真の魅力とは?
<ガウディという建築家は、ある時代のなかで与えられた技術を使いながら、その限界をなんとかして超えようと試みた人だった>。
建築家の最前線をいまも突き進む巨匠が、愛憎半ばする思いで語る<これだけ見れば充分>の6作品。
最強・最新のガウディ案内の始まりです。