今日の一書

今日の一書 : 2021年4月10日(土)

『 平塚らいてう(日本史リブレット人093) 』

著者 : 差波 亜紀子

4月10日「女性の日」は、1946年に戦後初の男女普通選挙制度による総選挙が行われ、日本で初めて女性の参政権が行使された日です。「女性の日」にちなみ、婦人運動家「平塚らいてう」の関連本をご紹介します。

個人として、母として、らいてうは時代のなかで自分の可能性を存分に追求した。日本が欧米にならって強い国家を急いでつくりあげようと奮闘した明治時代、将来母となる女性の教育も、急速に拡充された。新しい知識と自信をえた若い女性たちは、伝統的な性別役割観念や道徳と対立し、悩みを深めた。らいてうはそんな女性たちのなかから臆せず声をあげ、羨望と非難とを一身に集めて世に出た。そして母となってからは、親としての責任を自覚し、自分ができる範囲の社会改良活動を志した。本書は、らいてうの長い生涯にそいつつ、当時の知識階級の女性たちがおかれていた状況をたどる。
(「BOOK」データベースより)

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