今日の一書 : 2021年6月7日(月)
『 鳥獣戯画の世界 』
著者 : 上野憲示
『鳥獣人物戯画』。猿や鬼、蛙などの動物たちが次々と楽しげな遊びに興じる姿を描いた、日本人なら誰もが知る国宝絵巻だ。だがその知名度の高さとは裏腹に、私たちは『鳥獣戯画』の何たるかを知らない。いつ制作されたのか。誰が描いたのか。何のために制作されたのか。そこには日本美術史上最大級のミステリーが隠されていたが、約100年ぶりに行われた平成の大修理によって、これらの「謎」は少しずつ解き明かされようとしている。その新発見は、本書監修の上野憲示氏による「上野復原論」を補完し、裏付けるものだったのである——。
長年の『鳥獣戯画』研究の蓄積と、最新の調査・研究から得られた知見をもとに、『鳥獣戯画』の真実の姿に迫る、「謎解き美術エッセイ」の決定版!
(出版社コメントより)