今日の一書

今日の一書 : 2021年11月2日(火)

『 図説世界地下名所百科 』

著者 : クリス・フィッチ

イスタンブールの沈没宮殿、メキシコの麻薬密輸トンネルから首都圏外郭放水路まで。
本書では、目の見えない小さなドラゴンであふれる洞窟や、都市の下に建設されて歴史の核心を露わにする現代の大量交通輸送網を探索する。戦争の残虐さや恐怖から身を守ろうと掘られたトンネル、人々が不確かな未来に備えて貴重な宝物を安全に保管するため希望を託して作ったトンネル。謎めいた洞窟の絵から核シェルターまで、言葉を話す木々から未来的な地下施設まで、地下世界は今もハレーの時代と同じく空想をかきたて、畏怖の念を起こさせる。我々が知らない、あるいは知っているつもりの世界の、不思議で気味悪い現実を、今こそ白日のもとにさらそうではないか。
         本書「まえがき」より

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