今日の一書 : 2021年12月16日(木)
『 風の御主前 : 小説・岩崎卓爾伝 』
著者 : 大城立裕
明治三十一年、三十歳の岩崎卓爾は沖縄県石垣島の測候所勤務となった。北海道、富士山頂と厳しい気象の観測に取り組んできた岩崎は、意欲満々で赴任したのである。
だが、内地人(ヤマトー)に対する不信と因習的なこの土地では、気象観測は奇怪なことであり受け入れられない。
言葉の通じない島人にとけこみ信頼を得るため、岩崎の孤軍奮闘が始まった—。
「BOOK」データベースより