今日の一書 : 2022年6月2日(木)
『 76億人が暮らす「一軒家」 ー地球で起きていることにはすべて理由があるー 』
著者 : 末吉 正三
誕生から46億年経った地球にあって、人類が現れてからまだ700万年にすぎない。2億年にわたり生きのびた恐竜も6500万年前に滅んだが、その要因は自然現象(巨大隕石が地球に衝突した)とされているのに対し、地球温暖化は人類が自ら招いたことである。温暖化に代表される環境問題は、250年前の産業革命を契機にはじまったものであり、人類が選択した資本主義経済の産物なのだ。
今日の環境問題はもはや、一部の国や企業だけで解決できるものではなくなっている。76億人が暮らすこの地球という「一軒家」を、いかに持続可能なものとするか。この問いに対して、一人ひとりが「私の家=地球」という意識をもって見識を深め、自らにできることを問い続け、実践していくしかない。一見、遠回りなようにみえて、これが一番の近道であると信ずる。本書を通じて、読者の方々とともに立ち上がることができればと願う。
(著者コメントより)