今日の一書 : 2022年7月27日(水)
『 渋江抽斎 』
著者 : 森鴎外著
今年で没後100年の文豪・森鷗外の晩年の代表作『渋江抽斎』の自筆原稿の一部が見つかったと文京区立森鷗外記念館が14日、発表した。
渋江抽斎(1805-58)は弘前の医官で考証学者であった。「武鑑」収集の途上で抽斎の名に遭遇し、心を惹かれた鴎外は、その事跡から交友関係、趣味、性格、家庭生活、子孫、親戚にいたるまでを克明に調べ、生きいきと描きだす。抽斎への熱い思いを淡々と記す鴎外の文章は見事というほかない。鴎外史伝ものの代表作