今日の一書 : 2022年9月3日(土)
『 世界を変えた「海賊」の物語 : 海賊王ヘンリー・エヴリーとグローバル資本主義の誕生 』
著者 : スティーブン・ジョンソン著 ; 山岡由美訳
現代のグローバル資本主義の誕生について語ろうとすると、「海賊」はもっとも重要な存在のひとつだ。彼らを代表するのが、18世紀のいわゆる「海賊の黄金時代」のロールモデルとなった、最も悪名高い海賊王、ヘンリー・エヴリー。ヨーロッパでは知らない者がいないほど有名で、ある意味で英雄視されてもいる。そして、世界初の株式会社といわれる東インド会社が国家から独立した企業として機能するのに、海賊の存在は無視できなかった。そして、共同体として活動を続けるために、海賊たちは労働者協同組合や保険、憲法などの萌芽ともいえる制度をつくり「船上の民主国」を築いたと言われる。彼らは世界の?秩序“を変える火種をつくったのだ。
(Rakutenブックスより)