今日の一書

今日の一書 : 2022年9月21日(水)

『 宮本常一の旅学 観文研の旅人たち 』

著者 : 福田 晴子

高度成長めざましい昭和の日本で、民俗学者・宮本常一のもとで「旅して学ぶ」という社会実験が「日本観光文化研究所(観文研)」でおこなわれた。観文研には社会からはみ出して貧乏旅行をくり返す人々が、類は友を呼ぶように、水が流れ込むようにして宮本常一の話を聞きに集まってきた。著名な学者を集めるかわりに、その若者たちに幾らかの金と居場所を与え、そして「さあ存分に歩け」と野に放ったのである。
 現在60~80代の知識人となったその「旅する若者」の話をもとに「旅学」なるものを考察してみた。
(本文紹介より)

この本を借りる

2022年の一覧を表示