今日の一書

今日の一書 : 2023年1月12日(木)

『 シュリーマン旅行記清国・日本(にっぽん) 』

著者 : ハインリッヒ・シュリーマン〔著〕 石井和子訳

トロイア遺跡の発掘で知られるハインリッヒ・シュリーマン。
彼はその発掘に先立つ6年前、世界旅行の途中、中国につづいて幕末の日本を訪れている。3ヵ月という短期間の滞在にもかかわらず、江戸を中心とした当時の日本の様子を、なんの偏見にも捉われず、清新かつ客観的に観察した。執拗なまでの探究心と旺盛な情熱で、転換期日本の実像を生き生きと活写したシュリーマンの興味つきない見聞記。 これまで方々の国でいろいろな旅行者にであったが、彼らはみな感激した面持ちで日本について語ってくれた。私はかねてから、この国を訪れたいという思いに身を焦がしていたのである。
──(本編第4章 江戸上陸より)


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