今日の一書 : 2023年4月28日(金)
『 象の旅 』
著者 : ジョゼ・サラマーゴ著 ; 木下眞穂訳
象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間に忘れられるんです。
それが人生というものです。
ノーベル賞作家サラマーゴが最晩年に遺した、史実に基づく愛と皮肉なユーモアに満ちた傑作。
1551年、ポルトガル国王はオーストリア大公の婚儀への祝いとして象を贈ることを決める。象遣いのスブッロは、重大な任務を受け象のソロモンの肩に乗ってリスボンを出発する。
嵐の地中海を渡り、冬のアルプスを越え、行く先々で出会う人々に驚きを与えながら、彼らはウィーンまでひたすら歩く。
時おり作家自身も顔をのぞかせて語られる、波乱万丈で壮大な旅。
(出版社コメントより)