今日の一書 : 2023年6月14日(水)
『 三四郎 』
著者 : 夏目漱石
熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気侭な都会の女性里見美禰子に出会い、彼女に強く惹かれてゆく…。青春の一時期において誰もが経験する、学問、友情、恋愛への不安や戸惑いを、三四郎の恋愛から失恋に至る過程の中に描いて「それから」「門」に続く三部作の序曲をなす作品である。
雨の日が多い季節になりました。
この期間に本を読んでみませんか。
今回紹介する本は、夏目漱石の「三四郎」です。
主人公三四郎はある女性に言われた一言によって若き心が曇ってしまいました。しかし、個性的な人物たちと関わっていく中で、自分なりに前に進んでいく主人公三四郎の姿は、梅雨明けのような心地よさを与えてくれると思います。