今日の一書 : 2026年7月15日(水)
『 劇場という名の星座 』
著者 : 小川洋子
白杖の父が遺した、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」のパンフレット。
そこには新人案内係からの手紙が挟まれていた——「ホタルさんへの手紙」
少年は、劇場のステンドグラスの裏側に寝泊まりしていた。舞台袖、楽屋食堂、馬小屋……
館内を自在に歩き回る彼は、ある人を永遠に探し続けている——「内緒の少年」
劇場ロビーに一脚あるという“幸運の椅子”。
売店で働くたった一人の“担当さん”だけが代々受け継いできたその伝説と、
椅子に座った人々の元に訪れる幸運——「こちらへ、お座り下さい」
劇場の“壁”に深い愛着を抱いてきた税理士の男、観劇後に日傘を差し館内を歩く“パラソル小母さん”と呼ばれる女性……。
彼らの思いを迎え入れ続けた劇場が、ついに最終公演の日を迎える——
舞台上でスポットライトを浴びるスター、誰かにとっての特別な一日を支える案内係や売店スタッフ、
客席から見えない裏側で上演を支えるエレベーター係や幕内係、そして観客……。
劇場を愛し、劇場を作り上げてきた人々の密やかな祈りと願いがきらめく、豊饒な短編集。
(Amazonより)







