今日の一書 : 2024年4月11日(木)
『 うどん陣営の受難 』
著者 : 津村記久子
「控えめに言って、どっちもくそ」
四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。
現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。
運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。
社内政治の面倒臭さを、津村記久子ならではの視点と筆致でリアルにコミカルに描く。
(Amazonより)