今日の一書 : 2024年6月10日(月)
『 「寝た子」なんているの? : 見えづらい部落差別と私の日常 』
著者 : 上川多実
「差別はもうない。〈寝た子〉を起こすな」と言われがちな部落問題。
関西の部落出身で解放運動をする両親のもと、東京の部落ではない町で生まれ育った著者。家では「部落に負けるな」と言われ、外では「部落なんて知らない」と言う人に囲まれ、混乱しながら大人になる。「運動体」から離れて、日常の中から部落差別を伝えていくという自分の道を歩み始めた著者は、2児のシングルマザーとなり、子どもに、ママ友に〈部落問題〉を伝える方法を模索していく。