今日の一書 : 2024年8月2日(金)
『 カフカ断片集 : 海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ 』
著者 : フランツ・カフカ
カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。
そこに記された胸をつかれる絶望的な感情、思わず笑ってしまうほどネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも弱くて繊細で、人間らしく生きたカフカが贈る極上の断片集。完全新訳で登場。