今日の一書 : 2024年12月20日(金)
『 核兵器禁止条約 ー「人道イニシアティブ」という歩みー 』
著者 : アレクサンダー・クメント 古山 彰子/林 昌宏:訳
核戦争を止める「国際法」がわかる、現代史の一級資料
ノーベル平和賞受賞「ICAN」国際運営委員兼会長、川崎哲さん推薦
「核兵器を作ったのも人間、なくすのも人間です。」
国連において122の国と地域の賛成で採択された核兵器禁止条約。実現不可能とも言われた条約成立(2017年7月)に貢献したとして、国際NGOのICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が同年のノーベル平和賞を受賞したことも歴史的快挙だ。
核兵器禁止条約はどのように実現したのか、なぜ重要なのか? 本書は、人間の安全保障をかかげる「人道イニシアティブ」が誕生するまでの経緯と核兵器禁止条約(TPNW)が発効するまでの歴史の全容を解明する。
オーストリアの現役外交官の著者が、内部の戦略文書や関係者の証言をもとに、数々の戦術的・政治的決定を振り返り、成果を徹底検証。
核戦争を止める「国際法」がわかる、現代史の一級資料。軍備管理や外交など国際関係を学ぶ者に待望の書。唯一の戦争被爆国が果たす役割とは何か、日本人が考える契機になる一冊。巻末付録・注記・索引付き。
(出版社内容紹介より)