今日の一書 : 2015年7月22日(水)
『 長崎の鐘 』
著者 : 永井 隆
原子爆弾が長崎に落ちたのは8月9日11時2分。
広島に世界で始めて原子爆弾が落とされてから3日後のことです。
その日に挙げられた結婚式、生まれた子どもが在りました。
疑ってもいないから絶望も無い、日常と呼ばれる瞬間に落とされたそれで、失せた全てを目の当たりにして身体はもちろん、心の健やかさは破壊されました。
次の一瞬に、と70年前のことを想像することしか私たちにはもうできません。
この本は自ら被爆し家族を失っても、被爆者の救護にあたった医師のそのときのありのままの記録です。