宗教学者、島田裕巳氏が新宗教の資金面について取り上げた本作。 何かと話題になり、また好奇の対象となる「宗教と金」の問題。 例えば宗教法人の非課税問題にしても、それは相続税や固定資産税のことであり、 全く税金を払っていない訳ではない。それに、宗教団体にとって金余りが逆に腐敗を招くと指摘している。 10兆円資産を持つとされる創価学会についても、実態は年間400億円程度だと言います。 世の中にはびこる宗教=金という悪しきステレオタイプを脱するためにも、 客観的視点で書かれた本著の存在は貴重です。宗教に興味ある方はご一読をおすすめします。
------