知っているようで意外と知らない日本の宗教団体。日本の多くの一般市民は、自分は無宗教だと主張する傍ら、かなりの量の宗教団体が存在している。それぞれ、何を根本思想としているかなど全然違うものから、分離や派生によってできた団体など読んでいて初めて知る事実ばかりだった。その中で気付いたのは、新たな宗教団体が出来たり、衰退したりなどは非常に社会の影響を強く受けているということだ。たとえば、高度経済成長期に一気に伸びあがってきた宗教団体。戦時下の弾圧も乗り越え、揺るぎない信念、基盤を持ている宗教団体など社会の変化を無視して宗教団体を見ていくことはできない。翻せば、今後の宗教団体の在り方から、今の日本社会というものを見ていくこともできるということだと感じた。
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