多くの気づきを与えてくれる一冊だった。でもその気づきは福岡伸一さんの見方を通して発見されるもので突然現れる驚きというよりかはこんなふうな繋がりがあるんだ、言われてみれば!というよく見てみればな気づきだった。例えばたくさんの情報をコンパクトにしようとあの形になったDNA、全く関係ないけど固定電話の線もできるだけ線が邪魔にならないように、でも不便でない十分な線の長さが欲しい、そこであのような螺旋状になった。全く違うものでも発想の行き付き方が科学と芸術で類似するものがこんなにもあるのだと、日常をみる目を変えてくれる福岡さんだからかける本だと感じた。
------