本書を読んだきっかけは、2021年アメリカで最も売れたYA小説と知って興味を抱いたからです。 本書ではデスキャストという、24時間以内に死ぬ人に死を通告するシステムが存在します。死を通告された全く境遇の違う二人の青年たちが出会い、人生最後の一日をどう生きるのかを描いた物語です。 がむしゃらに生きる二人の姿がまぶしくて、どうかこの日が終わらないでと願ってしまいました。 切なさで胸がいっぱいになるラストに思わず涙が溢れます。 私たちの生きる世界にはデスキャストは存在しないので、死を通告された日にその人は何を思うのか、最後の一日をどう過ごすのか、想像することは容易くありません。 本書を通してそれを想像し、今日という日の大切さ、命を尊さを改めて感じることができる一冊です。
------