本書は、ジブリ版のゲド戦記を中心に、監督とプロデューサーへのインタビュー。そして原作、ゲド戦記の世界であるアースシーの世界の魅力をまとめた本である。竜と人や、光と影といった対立構造になりつつも、元々は一つであったものについての言及は、他のファンタジーにはあまり見られないもので面白く感じた。ゲド戦記のネタバレにもならないし、そこまで詳しく原作の内容に言及しているわけでもないので、内容は気になるが全部読むのは難しいなという人はこの本を一冊読めば良いだろう。ファンタジーや原作者などについても軽く触れているので、浅く広くという一冊。 ゲド戦記のようなハイファンタジーやハリーポッターなどの「ハイ」と「ロー」の区分が曖昧なところの比較についても触れている。ゲド戦記の傾向についても知る事ができると思うので、サクッとゲド戦記について知りたい方におすすめだ。
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