私は核問題に興味がありこの本を手に取りました。作品名からは中学生の修学旅行の思い出について書かれているように思えますが、半分以上のページが実際に広島修学旅行で中学生が聞いた被爆体験と感想が書かれていました。被爆体験は原爆で子どもを亡くした母、生徒を守れなかった先生、日本で強制労働をさせられていた朝鮮人被爆者、など様々な立場の人が鮮明に語ってくださっています。 私は被爆者の方から直接被爆体験を聞いたことがありません。しかしこの本を読んで、被爆者の想いに触れることができました。 被爆者が体験した言葉には表せない原爆に対する怒り、悲しみ、憤り。そして命と平和の尊さ。自分も核廃絶に向けた行動をしていきたいと強く思いました。 被爆者の高齢化が進み、語り部が減っているのが事実です。これから先は私たちが世界に、そして未来に被爆者の想いを語るしかありません。ぜひ一度この本を手に取ってみてください。そして一緒に核廃絶に向けた行動を開始しましょう。
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