略奪婚をした専業主婦の満理子、女性誌編集者の悠希、不妊治療を始めた仁美、人気翻訳家の理央の4人は元同級生であり、東京での再会を機にそれぞれの悩みに向き合うことになる。この作品を読んだ時、どんな人にでも悩みがあり、その悩みは大体が表に見えないことであるということに気付かされる。だからこそ、お互いの思いや悩みを受け止め、支え合いながら生きて行くことが大事であると考えさせられた。華やかな外見に隠された女性同士の痛すぎる友情と葛藤を感じ、登場人物と共に苦しんだり、新たな視点で他者をみるきっかけになったりする作品である。
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