るきさんは、ゆるりふわりと軽やかに日常を踊っているようなアラサー女性だ。その友達のエッちゃんは、るきさんと違ってファッションや健康に敏感な、てきぱきとしたしっかり者。正反対な2人だが、お互いが互いの良き理解者で、足りないピースを埋め合う姿は、まさに理想の友人関係である。大人だけど子どものような2人が過ごす日常の一コマ一コマには、思わずくすりと笑ってしまう。『るきさん』は、一見すると何の変哲もないようで、毎日同じように思える日々が、実はささやかな愉快さに彩られていることを気づかせてくれる。深く考えすぎて何かと疲れがちな頑張る人々の心を、ぽっと暖め、潤す。まるで、陽だまりであり、同時に木陰でもあるような一冊である。
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