交通事故で両親を亡くし、実家の「てしおや」という定食屋を主人公哲史の妹の志穂が継ぐことになったが、一人でできるわけなく志穂はお兄ちゃんの哲史に手伝ってほしいと頼んだ。兄は就職していたのだが、妹のために、と1年間限定で会社を休職し手伝うことにした。しかし、哲史は料理経験がなく、志穂に怒られてばかりであった。そんな時、哲史は近くの神社にどうしたらいいのか、と「~ができるようになりたい。」と神様にお願いするのである。するとなんと神様が現れ、成仏できていない魂をよびよせて、哲史に憑依させ、魂を通して、哲史は料理が成長していく。そんな中、お店がネットで炎上してしまい、神様にお願いし、両親を兄妹の体に憑依させ、無事に解決するのである。ここのシーンが私は一番心に残った。別れ際はやはりつらく、もっと一緒にいたい、というふうな気持ちになっていくのである。そんな中、消える前に父が子供に言った、「お疲れ様、哲史、志穂。ありがとな」というワンフレーズで泣いてしまった。頑張れよではなくて、ありがとうと感謝の言葉をかけていて、心がじんわりなった。やっぱり、ありがとうはどんな時に言われても刺さるなと。自分もこの本を読んでからは、ありがとうをちゃんと言うようになった。この本と出合わせてくれてありがとう。
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