本書は、黒柳徹子さんが自身の失敗談を綴った回顧録である。徹子さんは、自身を「欠落人間」と称しており、失敗ばかりしている人生だと振り返る。徹子さんが大真面目に勘違いし、周りを混乱させたやらかしが幾度も展開される。そのエピソードがどれも可笑しくて、終始ニヤつきながら読んでしまう。自分だったら、顔から火が出るほど恥ずかしくて思い出したくもないであろう失敗談を、徹子さんは陽気にチャーミングに語る。欠落エピソードをも笑い話として一冊の本にまで仕立ててしまう、徹子さんの明るく前向きなお人柄が感じられた。どんな欠落も笑って受け止めて、周りを笑わし明るくすることができると思えば、それは儲けもんである。本書は、欠落帳に書くことができるのだから、どんな失敗もやらかしも恐くないと気づかせてくれた。ハッピーでハートフルに、欠落を謳歌する笑い話を、心ゆくまま楽しめる一冊である。
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