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2024年7月

本学経営学部2年生の書評が『週刊読書人』へ掲載されました!

SBW
本学経営学部2年の村上拓玖弥さんの『博士の愛した数式』(小川洋子著)の書評の投稿が、2024年6月14日付の書評専門紙「週刊読書人」の『書評キャンパス・大学生がススメる本』に掲載されました。
書評が掲載された村上さんに、書評応募のきっかけや掲載された感想などをうかがいました。
 
——掲載おめでとうございます!応募したきっかけは何でしたか?
私は1年生の時から全学読書運動Soka Book Waveを推進する団体「Soka Reading Project(以下「SRP」)」に所属しており、図書館内で本の展示や、様々な読書イベントの運営などを行っています。
元々、読書は好きなのですが、実は書くことが苦手でした。
しかし、「SRPとして率先して全学に“読書の波”を起こしたい」と思い、仲間に触発されて、自分も挑戦してみることにしました。
 
——今回なぜ小川洋子著『博士の愛した数式』を選ばれたのでしょうか?
この本と出会ったのは、大学受験の勉強期間でした。
入試の過去問題を解いている時に、国語の科目試験問題として『博士の愛した数式』の文章が掲載されていたのです。入試問題のため一部ではありましたが、表現が面白く、「受験勉強が終わったら、1冊全て読んでみたい」と感じ、大学入学後、早速1年次に読みました。
そして、今回、『書評キャンパス』に挑戦するにあたり、ふとこの本を思い出しました。さらに、書評の書き出しがすぐ思いついたので、『博士の愛した数式』で書くことにしました。
 
——執筆はどうでしたか?
まずは改めて内容を整理するため、2~3日位かけてのノートを取りながら、改めて本を読み直しました。ノートには一章ごとにキーワード等を記録していきました。
その後、書評の本文自体は一気に書き上げ、全体を見直し、自身で加筆・修正を繰り返しました。
原稿の締め切り直前に、同じSRPで、2024年5月17日付の「週刊読書人」『書評キャンパス』に掲載された三木さんに自分の文章を添削してもらいました。書評は、その本のあらすじと批評をバランス良く書くことが求められます。しかし、一緒に改めて文章を見てみると、その時点の私の文章は、本のあらすじが9割を占めており、批評部分が殆ど無かったことに気が付きました。第三者に見てもらう大切さを感じました。
元々は、「記憶」をテーマに書評を展開していましたが、提出直前で「視点の変化がもたらす読み方の違い」をテーマに一気に書き直し、原稿提出に至りました。
  
——原稿は、『週刊読書人』編集部の方に直接添削していただきましたね。どうでしたか?
返却された原稿は、主に誤字の訂正等が中心で、大幅な変更はありませんでした。
「文を修正した理由」や「自身の文章の良いところ」を細かくコメントしていただき、大変勉強になりました。
 
——掲載後、周りの方々からの反響はどうでしたか?
お世話になっている大学の先生や友達が褒めてくれて、とても自信になりました。
なかでも嬉しかったのが、図書館で掲示されていた自分の書評を見た友人が「書評、すごくよかった!僕も挑戦してみようかな」と言ってくれたことです。
自分の挑戦が、他の学生の触発となり、「“読書の波”を起こせたのではないか」と嬉しく思いました。
 
——今後の抱負を教えてください。
「文章を書く」という苦手分野にあえて挑戦したことで、書くことへの抵抗感が無くなり、自信が付いたのではないかと感じています。
さらに、今回、週刊読書人・編集担当者の方をはじめ、ご縁を広げることができたのも自身の人生にとって大きな財産になりました。
今後はSoka Book Waveでの感想文投稿にも、より積極的に挑戦していきたいと思います。
 
 
(写真)経営学部2年・村上拓玖弥さん
 
※「書評キャンパス」について
株式会社読書人では、『週刊読書人』紙面上でのコラム「書評キャンパス」の執筆者を募集中です。
「書評キャンパス」とは現役大学生・大学院生が自ら選書・書評するコラムです。
提出後は、『週刊読書人』編集部が指導を行います。
「読書感想文の一歩先を目指したい!」
「書評のプロから本気の指導を受けたい!」
「自分の文章力を試したい!」
そういう方には、貴重な機会ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
 
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▶2024年5月17日付の『週刊読書人』「書評キャンパス・大学生がススメる本」に『死に急ぐ鯨たち』(安部公房著)の書評が掲載された国際教養学部3年三木綾華さんのインタビューはこちら
 
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