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2024年12月

<開催レポート>「読書人カレッジ」を開催しました!

SBW
11月27日(水)、書評家・ゲーム作家の渡辺祐真(スケザネ)氏を講師に迎え、中央図書館1階ラーニング・コモンズにて「読書人カレッジ」(※)を開催しました。
 
渡辺氏は講演で、自らの経験をとおして本のメリットや本の選び方など、読書についてあらゆる角度からわかりやすく解説しました。
「読書は自分と対話ができる、能動の始まりです。まずは図書館や書店など、リアルに本に触れられる場所に行ってみましょう」と語り、アニメや映画、身近な例を交えながら、本に親しむための極意を5点にわたって説明。最後に、読書を始めるうえですぐに読めるおすすめの本を紹介しました。

 
<講演会の様子> 
 
【本に親しむための極意】
①目次と索引と仲良くなるべし
②あらすじやネット評価をカンニングすべし
③最後まで読み切らなくてもよい
④付箋や書き込み、マーカー、メモなどを駆使すべし
⑤同じ著者、同じ分野の本をたくさん読むべし
 
【渡辺祐真(スケザネ)氏 紹介図書】
①小川洋子著『物語の役割』
②小川哲著『君のクイズ』
③谷川嘉浩著『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』
④東京大学教養学部歴史学部会編『東大連続講義 歴史学の思考法』
⑤水野一晴著『自然のしくみがわかる地理学入門』『人間の営みがわかる地理学入門』
⑥見田宗介著『社会学入門 人間と社会の未来』
⑦秋田麻早子著『絵を見る技術』
⑧岡田暁生著『音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉』
⑨藤田直哉著『ゲームが教える世界の論点』
⑩伊藤弘了著『仕事と人生に効く教養としての映画』
⑪小池陽慈著『現代評論キーワード講義 基本用語から最新概念まで』
 
質疑応答の時間では、会場から多くの質問が寄せられ、講師と参加者の有意義な交流のひとときとなりました。
 
以下、参加者の声を一部紹介します。
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今まで楽しむだけの読書や映画鑑賞をしてきましたが、クリエイターの視点を知ったことでより深く作品を理解できるようになれたらいいなと思いました。これからも読書をがんばろうと思える内容でした。今回知った「読み方」「考え方」を自然と身につけられるように意識していきます。
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本の選び方や、必ずしも最後まで読まなくていい、積読でもいい、という考えは自分にとってはかなり新鮮なもので、大変学びになりました。本を読む上でネットを補助具として使い、さらに細部まで読む、というのはすごく面白く、早速やってみようと思いました。楽しい学びの場をありがとうございました。
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<講師とSoka Reading Projectの学生との記念撮影>
  
※「読書人カレッジ」は2021年度から株式会社読書人と日本財団が共同で始めた取り組みです。
大学生に向けて本を読むことや思考することの大切さを伝え、学生を本の世界へ誘う手助けを行うことを目的に、大学生の読書推進活動として、作家や研究者、書評家の方々が、各大学で「読書」に関する講義を行う企画です。
 
 
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