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2019年6月

開催レポート:哲学カフェ 「哲人プラトンと共に『言葉の力』について考えよう」

イベント
 

6月26日(水)中央図書館にて哲学カフェを開催し、創大生・短大生、教職員23名が参加しました。「哲人プラトンと共に『言葉の力』について考えよう」のテーマのもと、文学部の伊藤貴雄教授が進行役となり、プラトンの著作『パイドロス』(藤沢令夫訳)の「言葉」について書かれた箇所を皆で音読。その後、分からなかった単語や、コンテクストなどを挙げ、それについての意見を自由に話し合いました。

 

 
『パイドロス』を読んで、「文字で記すことによって伝えようとしたことが劣化していっているのでは?」といった意見や、言葉の発明は「記憶の秘訣ではなくて、想起の秘訣」という主張を自分に落とし込み考えたりしました。次第に、文字や言葉の発明は本当に良いことだったのかというテーマで、文字や言葉のポジティブな面、ネガティブな面をそれぞれに出し合いました。そして、「文字や言葉は書き残すことで、想起でき、未来の人に伝えることができる」けれども、「プラトンは文字や言葉をどうやって使っていくかを考えてほしかったのでは?」といったアイデアも提示されました。あっという間に90分が経ち、言葉をキーワードにした今回の哲学カフェは、参加者同士で多くの気づきを得られるイベントとなりました。
 
 


参加者の声

・哲学に興味があったのですが、自分で本を読んでみても難しく、苦手意識を抱いていました。今回のイベントで皆が自由な意見を忌憚なく言える環境で、のびのびと考えることができ楽しさを感じました。
・初めは何が書いてあるのか理解できませんでしたが、意見や疑問を言い合っていく中で少しずつ自分なりに考えていけました。
・また哲学を語っているところに参加したい。答えのない話し合いが楽しかった。
・発言はできませんでしたが、触発され、とても楽しかったです。最近は学んでいない分野だったので考えられてとても良かったです。
 
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