2026年5月
<開催レポート>「けんご📚@小説紹介」チャンネルの紙上健吾さんをゲストにトークイベントを開催しました!
SBW5月13日(水)、「けんご📚@小説紹介」チャンネルの紙上健吾さんをゲストに迎え、中央図書館1階ラーニング・コモンズにてトークイベントを開催しました。会場には80名を超える多くの学生が集まりました。
紙上さんは「読書の魅力は『〇〇』に詰まっている—現代社会で本を読むべき理由—」をテーマに講演。ご自身の野球人生から読書との出会い、そしてなぜ小説紹介をするに至ったのか、また読書の時間確保や、現代社会における読書の魅力などについて語りました。
冒頭、紙上さんは「実は創価大学を訪れるのは今回で5回目です」と自己紹介。大学時代まで野球に打ち込んでいた紙上さんは、練習試合などで何度も本学を訪れていたそうです。特に「大学時代最後の試合の相手が創価大学だった」と、当時の思い出を振り返りました。

<イベントの様子>
紙上さんは、小説紹介を続けている理由を次のように語りました。
「例えばブラックコーヒーは、10代の頃は苦くて飲めなくても、大人になると美味しく感じることがあります。本も同様で、昔は理解できなかった作品が、経験を重ねた後に読み返すと心への沁み方が一変することがあります。昔『つまらない』と思った作品も、今読めば感想が変わることがあるのです。
大学時代は社会に出る直前の『ラストチャンス』と言えます。今しか感じられない感性で本を楽しみ、将来『再読』という特権を享受するための体験を積み重ねてほしい。なるべく早く読書の魅力に気づいてほしいと思い、発信を続けています。」
大学時代は社会に出る直前の『ラストチャンス』と言えます。今しか感じられない感性で本を楽しみ、将来『再読』という特権を享受するための体験を積み重ねてほしい。なるべく早く読書の魅力に気づいてほしいと思い、発信を続けています。」
さらに、多くの大学生が直面している「読書する時間がない」「無意識にSNSを眺めて時間を浪費してしまう」という悩みに対して、
「私が実践しているのは『無理に本を読もうとせず、まずは触れる習慣をつける』ことです。 枕元に置く、鞄に入れておくなど、物理的なアクセスを確保するだけで、人間は触れれば自然と読み始めます。スマートフォンの代わりに本に触れる環境を整えるだけで、読書時間は格段に増えます」と助言。
そして、最後に
「読書の魅力は『遅さ』にあると考えています。現代はタイパが重視され、ショート動画のようにインスタントに楽しめるコンテンツが溢れています。しかし、受動的な動画に対し、読書は自ら文字を追い、想像力を働かせる能動的な行為です。一冊の本に5時間、10時間とじっくり向き合う『遅さ』こそが、現代における究極の贅沢です。早く流れすぎる時間を正常に戻し、深く心に刻まれる体験を与えてくれるのが読書です」と語り、講演を終えました。

<紙上健吾さん>
つづいてトークセッションでは「本の感想のまとめ方」「読書量と語彙力は比例するのか」「読書継続のコツ」などについて述べられました。
次に、「創価大学生へのおすすめ本」をプレゼン。以下の3冊を紹介していただきました。
・平野啓一郎著『本の読み方 スロー・リーディングの実践』
ゆっくり読む価値を教えてくれるお守りのような一冊。
・金子玲介著『私たちはたしかに光ってたんだ』
何かを諦めた経験のある大学生に、今この瞬間に読んでほしい物語。
・三浦しをん著『風が強く吹いている』
怪我で野球を諦めかけた私を救ってくれた、人生に不可欠な作品。
最後に、質疑応答の時間があり、参加者からの「小説紹介で気を付けていること」「動画制作を始めるには?」「選書方法」「本を読み進められない時の工夫」などの質問にお答えいただきました。
結びに、「読書とともに、大学生という今しかない時間に思い切り『遊ぶ』こともたくさんしてほしいと思っています。その中で読書というものを楽しんでもらえたら嬉しいです」と語り、大盛況でトークイベントは終了しました。
参加者からは以下のような感想が寄せられました。
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◎新しい視点で「読書」の価値を知ることができた、良い機会になりました。また、読書は好きなのですが、なかなか続けられなかったため、紙上さんの実践方法を聞けて良かったです。早速試してみます。
◎私たちの目線に合わせてくださったご講演が心に沁みました。名作と呼ばれる本を読んでも響かず、自分にはこの本の良さを理解する力がないのだ、と半ば自信を失っていました。しかし、今はそう思っていても数年後読み返したときに感想が変わる可能性を知り、今のこの気持ちも大切にしようと思うことができました。今後も読書を楽しみます。
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<運営に携わったSoka Reading Projectのメンバーと写真を撮っていただきました!>







