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2023年10月

SRPが聞く!「教員のおすすめ本」第4回:経済学部 寺田和之先生

SBW
2023年度の新たな取り組みとして、図書館運営委員会の教員のおすすめ本を紹介していきます。
 
第4回は経済学部の寺田和之先生です。
先日、Soka Reading Project(SRP)*の学生と図書館職員とで寺田先生にインタビューをおこないました。
 
<プロフィール>
経済学部 寺田和之 先生(講師)
専門分野:公共経済学
担当科目:ミクロ経済学中級、ミクロ経済学上級、財政学
研究テーマ:公共政策が家計に与える効果の評価
 
<寺田先生のおすすめ本>
1. 『舟を編む』 / 三浦しをん 著
2. 『カルチャロミクス—— 文化をビッグデータで計測する』 / エレツ・エイデン、ジャン=バティースト・ミシェル 著
3. 『BAD DATA 統計データの落とし穴~その数字は真実を語るのか?~』 / ピーター・シュライバー 著
4. 『デタラメ データ社会の嘘を見抜く』 / カール・T・バーグストローム、ジェヴィン・D・ウエスト 著
5. 『大学の人気講義でよく分かる「ミクロ経済学」超入門』 / 田中久稔 著
6. 『教養としての財政問題』 / 島澤諭 著
 
<寺田先生のインタビューより>
Q. 本が苦手な人もいると思います。本を読む人を増やすにはどうすれば良いでしょうか?
読書の楽しさを訴えることや、その人に刺さる1冊に出会えることが大切だと思います。
私も学生時代、読書力がそれほど高くなかった時、歴史的名著にいきなり挑んで、挫折した経験があります。
ですので、自分の興味・関心や読書力にあわせた本に出会うことが大切なのではないでしょうか。
 
Q. 先生のご専門である「経済学」は、心理学やデータ学など、一見関係なさそうな本を学ぶことも大切だと思いましたが、いかがでしょうか?
その通りだと思います。経済学はいろいろな分野と融合しやすい学問であると思います。今回紹介した『カルチャロミクス』の「単語の出現頻度から文化を測定する」ということも経済学が絡んだ研究と言えるでしょう。経済学の視点から法律を考えるという応用分野もあります。経営学とも親和性が高いですし、色々な分野と融合できる側面がある学問だと思います。人間の意思決定が関わるものには、何かしら経済学が関わっていると言えるのではないでしょうか。
 
<学生の皆さんへメッセージ>
学生の皆さんは日々忙しく、なかなか図書館に足が向かないという方も多いかもしれませんが、私は「疲れた時こそ、図書館へ行って、今自分が抱えていることを一旦脇に置いて、本を開いてほしい」と思っています。学生時代は、やろうと思えば、一日中図書館に居て、本の世界に浸ることも出来ます。
私自身も学生時代、勉強などに疲れたら、図書館の中を歩いて気になった本を開いてみて、時間をかけて本を読んでいました。読んでいたのは、小説や、経済学とは一見関係ないような他分野の本などです。この貴重な時間は楽しい思い出として今も残っています。
ぜひ皆さんも、忙しいとは思いますが、疲れた時こそ図書館に足を運び、書架の間を歩いてみて、気になった1冊を手に取って、ゆっくり本を読んでほしいと思います。

 
中央図書館2階Soka Book Wave推薦図書コーナーでは、
インタビューを担当したSRPが作成したPOPとともに紹介本を展示しております。
ぜひご覧ください!(展示期間は11月下旬までを予定しています。)
 
*Soka Reading Projectは、全学読書運動Soka Book Waveを推進していく有志団体です。
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