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2023年11月

SRPが聞く!「教員のおすすめ本」第5回:通信教育部 堂前豊先生

SBW
2023年度の新たな取り組みとして、図書館運営委員会の教員のおすすめ本を紹介していきます。
 
第5回は通信教育部の堂前豊先生です。
先日、Soka Reading Project(SRP)*の学生と図書館職員とで堂前豊先生にインタビューをおこないました。
 
<プロフィール>
通信教育部  堂前 豊 先生 (准教授)
専門分野:応用経済学
担当科目:経済学入門(経営学部)、金融論(経営学部、通信教育部)など
研究テーマ:銀行行動とマクロモデル、効率的資金配分の失敗と公的規制の役割
 
<堂前先生のおすすめ本>
1. 『二十世紀の精神の教訓』 / 池田大作, M.S.ゴルバチョフ 対談
2. 『ブッダの言葉』 / 中村元 訳,  丸山勇 写真, 佐々木一憲 解説
3. 『138億光年宇宙の旅』 / 渡部潤一 監修, 岡本典明 執筆
4. 『経済学大図鑑』 / ナイアル・キシテイニーほか 著, 小須田健 訳, 若田部昌澄 日本語版監修
5. 『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』 / 丸山俊一, NHK「欲望の資本主義」制作班 著
 
<堂前先生のインタビューより>
Q. 最近のキャッシュレス化について興味があります。キャッシュレス化と貨幣の関係性について、おすすめの本があれば教えてください。
最も基本的・根幹的な考え方を学べるのが今回紹介した『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』です。ぜひ読んでみてください。その上で思索をし、専門性を深めていただければと思います。
 
Q. 大学生のうちに本は何冊読んだら良いと思いますか?
私は学生時代、自分が抱いた「これを知りたい」「あれはどういうこと?」等の問題意識に答えてくれる本を探して読んでいました。また、創立者の本を積極的に読んでいました。神田の古本屋さんへ本を探しに行ったこともあります。
子供のころの瑞々しい好奇心を失わずにいれば、自然に読書は進むと思います。本を開けば、新たな発見があります。時空を超えた出会いが生まれます。もし、読書数が4年間で400冊にも届くような学生時代を過ごすことができれば、それは本当に幸せなことではないかと思います。
社会に出ると、なかなか時間を作ることが難しくなります。学生時代も忙しいかもしれませんが、工夫次第では読書をする時間をたくさん作ることが出来ますので、ぜひ読書に挑戦していってください。
 
Q. 電子書籍などの紙以外の図書についてどう思われますか?
電子書籍は便利だと思います。例えば、「今すぐ読みたい」と思った本は、電子書籍であれば、すぐ読むことができます。紙にとどまらず、あらゆる形で「知」にアプローチできる機会が広がったことは素晴らしいと思っています。
話は少し変わりますが、図書館は貴重な場だと思います。忙しい日常であっても、図書館に入ると集中できる環境が整っていると感じます。私自身も学生時代に、静かな図書館で本を読んだことが今となっても思い出として残っています。書庫利用の資格が得られれば、図書館の書庫の中を巡るだけで、より一層新たな発見があります。
いずれにしても、在学中は図書館を基軸に、「知」に色々な形でアプローチしていくことが可能となりますので、学生時代は貴重な時間と言えるでしょう。
 
<学生の皆さんへメッセージ>
図書館の静寂と見事に分類・整理された膨大な蔵書に、思わず背筋が伸びます。図書館に来るたびに、自身の無知を痛感するとともに、発見の喜びを味わうことができます。
学ぶとは変わるということでもあります。私たちは、図書館をいつでも利用でき、新しい自分へと変わっていくことができます。そのことへの感謝の気持ちを忘れずに、大いに図書館を活用していきましょう。
 
 
 
中央図書館2階Soka Book Wave推薦図書コーナーでは、インタビューを担当したSRPが作成したPOPとともに紹介本を展示しております。
ぜひご覧ください!(展示期間は12月下旬までを予定しています。)
 
*Soka Reading Projectは、全学読書運動Soka Book Waveを推進していく有志団体です。
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